※連載は終了しました。記事内の価格及びデータは連載当時のものです。
第3回:ニコン D70
ー中古相場は3万円台。買い得感の高さはピカイチ!ー
藤井智弘 著
 デジタル一眼レフの華の時期は短い。発売直後は「ついに登場!」「これはスゴイ!」などとチヤホヤされるが、多くは1〜2年もすると後継機が出て見向きもされなくなる。デジタルの宿命だ。当然、後継機の方が性能アップしているので、デジタル一眼レフの購入を考えていても買い時を考えるあまり、なかなか手を出せない人もいるだろう。では旧製品は、明らかに見劣りするのだろうか。

 2004年に発売され、大ヒットしたデジタル一眼レフ、ニコンD70。ミドルクラスながら優れた機能とレスポンスの良さで、ビギナーからベテランまで支持された。RAWとJPEGの同時記録や3つのカラーモード、約0.2秒の起動時間などは、今見ても十分魅力的だ。画素数は有効610万画素。少なく感じるかもしれないが、A3ノビにプリントしても鑑賞できるくらいの精細さは持っている。実用上は全く問題ないはずだ。発売当時の標準価格は15万円。それが現在中古では、3万円台で買えてしまう。18〜70mmF3.5-4.5付きでも6万円台。それもAランク。デジタルの宿命とはいえ、これは安い。

 中古相場は、チャートを見ると04年9月から10月にかけて急降下している。発売から半年ほど経ち、中古が出回ってきたのだろう。注目は05年5月以降。後継機D70sが発売した直後だ。価格が極端に下がったり、逆に上がったりしている。D70sがD70から機能的にはあまり変化がなかったことで、D70の中古を買い求める人が増えたのかもしれない。また06年9月のD80が発売されてからは、3万円を切るものも出てきている。ただ全体的には04年9月以降、価格の落ち方は緩やかだ。一眼レフとしての性能の高さに加え、「ニコン」というブランドの力もありそうだ。

 旧製品と現行機を比べ、性能の差が出るのがオートホワイトバランスの精度やノイズ処理、ダイナミックレンジだ。D70で画質にこだわるなら、RAWで撮るのがお勧め。ニコンキャプチャーNXやシルキーピックスなど、様々なRAW現像ソフトが発売されている。撮影後にパソコンでベストな仕上がりを得ることが可能なので、自分に合ったソフトを手に入れたい。

 D70が発売されていた期間はわずか1年。それでも中古で見つけやすいということは、いかに人気があったかがわかる。最初の1 台としてもサブ機としても、中古市場で今最も「買い」のデジタル一眼レフではないだろうか?


<ニコンD70>
2004年3月発売
メーカー希望小売価格 150,000円
有効約610万画素CCDを搭載したミドルクラス。5点AFや約3コマ/秒で最大144コマの連続撮影、約0.2秒の起動時間を持つ。また7種類のイメージプログラムも搭載し、ビギナーでも扱いやすい。05年4月に液晶モニターを2.0型にし、リモートコード対応やメニュー画面のデザイン変更などを行ったD70sにモデルチェンジした。

PHOTO&TEXT=藤井 智弘

ニコンD70 +AF-S DX ZOOM NikkorED 18-135mm F3.5-5.6G (IF)   D70が製造されたのはわずか1年。筆者のイメージでは、もっと長く作られていたと思ったのだが。それだけインパクトが強かったのだろう。現在でも機能面では決して古さを感じない。



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D70はMFのニッコールレンズも装着できるものの、露出計は作動しない。しかしCPUを内蔵したAiニッコール45mmF2.8Pなら、AF以外、すべての撮影モードが使用できる。薄型パンケーキレンズとのバランスもバッチリ。華麗にスナップしたくなる。



小型ボディながらグリップは大きく、男性の手でも小指までしっかり握ることができる。小型レンズから望遠レンズまで、安定したホールディングが可能だ。



2.5型が当たり前の現在、1.8型の液晶モニターを見ると、さすがに旧製品であることを実感させられる。だがメニュー画面はわかりやすく、ボタンや十字キーも押しやすい。使い心地は上々だ。



最高感度はISO1600。感度の変更は背面のISOボタンの他、メニュー画面からも行える。1秒以上の長時間露光ではノイズリダクションも可能なので、暗い場所にも強いカメラだ。


価格相場データ提供:フジヤカメラ店 http://www.fujiya-camera.co.jp
※  チャートグラフは、2001年から現在までのフジヤカメラ店の販売データを元に作成しています。
実際の市場の中古価格は、カメラ店により異なります。